饗場野日米演習へのオスプレイ参加反対の緊急申し入れ
饗場野日米演習へのオスプレイ参加に反対することについて(緊急申し入れ)
日本共産党大津市会議員団
2013/09/04
沖縄の米軍普天間基地に配備され、沖縄や本土の飛行ルートなどを使って訓練している米海兵隊の最新鋭輸送機オスプレイが、今年10月滋賀県の陸上自衛隊饗場野演習場で行われる日米共同訓練に参加する方向で調整が進んでいることが明らかになっています。日本国内での日米合同訓練へのオスプレイの参加は初めてです。8月23日のマスコミ報道でこの事実を知らされた県民からは、驚きとともに訓練の中止、日本全土でのオスプレイ配備撤回を求める声が一層広がっています。
普天間基地に24機配備されたオスプレイは、沖縄県内では市街地上空での飛行や夜間飛行はしないとの取り決めに反する傍若無人な飛行を繰り返し、さらに岩国を拠点に、中国や四国、九州など西日本を中心にした米軍の飛行ルートを使った低空飛行などの訓練を行い、地域住民の生活を脅かしています。
オスプレイは、米軍機のなかでも事故率が高く、昨年6月フロリダ州での空軍機事故に続いて、今年8月に海兵隊機が米西部ネバダ州のクリーチ空軍基地近くで着陸失敗の事故を起こしたばかりです。わずか2年間に重大事故を2件も起こし、開発段階から事故を繰り返してきたオスプレイは、単なる「操縦ミス」というものではなく「構造的欠陥機」と言われ、アメリカの専門家からも様々な欠陥が指摘されています。
8月に普天間基地への追加配備が行われ、沖縄だけでなく本土で日常的に飛行するようになれば騒音と墜落の危険を拡散することにほかなりません。日本政府が、オスプレイの本土での訓練や日米合同訓練への参加を、沖縄の基地負担を「軽減」するためなどと言っているのは、まさにこうした危険性をごまかすものでしかありません。
陸上自衛隊饗庭野演習場での日米合同演習は、1986年以降過去12回強行されていますが、報道によると、「オスプレイは空中で停止した機体から隊員が陸上に降下するヘリボーンと呼ばれる作戦で使用(10月10日)され、陣地訓練(10月16日)でも使用される」とされ、「戦時」を想定した訓練を行うという情報もあります。危険な降下訓練や低空飛行、夜間訓練などを行う恐れもあり、ひとたび墜落などの事故が起きれば、県民の生命と財産が犠牲となります。騒音による環境破壊も著しく、平穏な日常生活に多大な被害をもたらすことは必至です。
もともと日本の自衛隊と米軍が共同訓練を行うのは、いっしょに戦争するためであり見過ごすことはできません。
饗場野演習場がある高島市に隣接する大津市にとって、「国の専管事項」、「対岸の火事」などといって放置しておける問題ではありません。市民の生命と財産を守り、安全・安心のまちづくりをすすめる地方自治体の長として、政府・防衛省をはじめ、滋賀県知事など関係機関に対し、直ちに以下の項目について働きかけるよう求めるものです。
記
以上